マグネシウム(AZ31) - ワイヤー
本製品は押出材のため、表面に押出スジがございます。
マグネシウムの性質により、表面には一部変色がある場合がございます。
イーメタルズで取扱っているマグネシウムは、溶接など様々な用途に活用できますので、
ぜひご利用してみてはいかがでしょうか。
物理的性質:
◎ 密度(20℃) 1.8(Mg/m⊃3;)
◎ 液相線温度 610~(℃)
◎ 固相線温度 525(℃)
◎ 溶解開始温度 418(℃)
◎ 発火点 559(℃)
◎ 線膨張係数(20-200℃) 27.2(×10-6/℃)
◎ 融解潜熱 373(kJ/kg)
◎ 熱伝導率 80(W/m・K)
◎ 電気抵抗率 125(nΩ・m)
温室での標準的な機械的性質:
◎ 引張強さ指標 250~300MPa
◎ 引張強さ 285(MPa)
◎ 引張降伏応力 165(MPa)
◎ 圧縮降伏応力 110(MPa)
◎ ベアリング降伏応力 -
◎ ベアリング強さ -
◎ 伸び(2in) 14(%)
◎ 剪断強さ -
◎ 硬さ,HB 50
◎ 硬さ,HRE 60
◎ 縦弾性係数 45(GPa)
◎ 剪断弾性係数 17(GPa)
◎ ポアソン比 0.35
◎ 備考
圧縮降伏強さ : 0.2%オフセット時
伸び : 評点間距離50mm
HB : 荷重500kg,球径10mm
ベアリング強さ ベアリング降伏強さ : ピン直径4.75mm
※ 冷間引抜加工などによる加工硬化は考慮されておりません
化学組成:
Al 7.2
Zn 1.5
Cu 0.05
Fe 0
Mn 0.35
Ni 0.05
Si 0.1
Ag -
Be -
その他 0.3
マグネシウム溶接の注意点
溶接中にマグネシウムが発火することは極めて希ですが、次の点をご注意ください。(社団法人日本溶接協会/溶接情報センター 接合・溶接技術Q&A1000より抜粋)
• マグネシウム溶接では、溶湯とその周辺はアルゴンやヘリウムなどの不活性ガスで覆われていること、近傍の母材の温度は低く,溶接アークが切れると急激に冷却すること、溶接母材は塊であることなどから通常では発火することがない。
• 溶接作業の安全関係規則には労働安全衛生規則、電気工作規程、高圧ガス取締法、消防法などがあり、これらの規則を遵守して安全作業を行わなければならないが、特にマグネシウムの溶接では、消防法と関わりのある切り屑や粉の問題がある。
• 溶接では、切断加工、開先加工、はつり、表面研磨などの作業を伴い、特に鋳物の補修では欠陥部のはつり作業が多く、これらの作業では切り屑、研磨粉を生じる。切り屑、研磨粉は着火しやすく、また、その貯蔵・廃棄には注意が必要であり、マグネシウム取扱い中での災害の過半数を占めている。なお、マグネシウム切り屑、粉の自然発火は付着の水分や油(含水分)との酸化反応による発熱が原因となるもので、乾燥した状態で自然発火することはない。
• また、マグネシウムは沸点が低いので溶接ヒュームが多く発生する。マスクの着用と換気の徹底を行い、健康にも注意しなければならない。